お鼻のデイサージェリー(日帰り手術)

ウィニペグ

半世紀マイナス9年くらいの長い歳月を経て、鼻の穴の両方がついに開通しました。

今まで、片方しか空気が通らないようになってて、どうも、両穴を隔てる軟骨の奥のほうが

クラックしててツイストしてるせいで、両穴が仕事をしていたときは未だかつてなく、

子供のころの写真などは、口呼吸が主流だったせいか、いつも口をぽかんと開けている子供、

という調子で、実は重症と言えば重症だったのかもしれないけれど、手術するとしたら、一度

鼻を取り外す必要があると思い込んでいた母は怖くて手術を受けさせることができなかったようだ。

おかげで(?)なにごとにも集中力がなく、ぼけーっとしていることも多く、人生の時間の随分を

むだに費やしてきた可能性がかなり高いのだけれど、今後はちゃんと脳に酸素を届けてしっかりと

前を向いて歩いていきたいと心あらたにしているところです。

さて、ついに鼻を直そうと思い立った経緯ですが、妊娠中、後半、全然鼻が機能しなくなって、

口呼吸しかできなくなったことが気になったのと、生まれてきた子供たちを見て、姉の方が特に

私と同様、片方の鼻の穴がへしゃげたような形をしていたので、ああ、これはおなじように苦労するのかもな、と思ったので、まあ、まず自分が手術してみてどれほど人生が変わるのかを経験しておこうではないか、という気になった、というのがある。

いざ、ファミリードクターに相談して、専門医に紹介状を書いてもらって待つこと2ヶ月くらいかな?専門医にお会いして、半年後くらいに手術の連絡が行くから、って言われてから、実際に連絡が来たのだけれど、私が仕事が忙しくてあと3ヶ月後くらいにお願いしますってことにした後からは、

パンデミックやらなんやらで、延期が2,3回ほどあって、結局最後に専門医にあってから2年後の手術となった。

手術自体は眠らされて起きたらもう、鼻がなんかされた感じで終了というのが分かる感じ。

手術室に入った時は、ディズニーランドに入ったみたいな明るい音楽が流れてて、

看護師さんたちがニコニコ、「ハーイ、アイム、ドロシー」とか「ハーイ、アイム、アンドレア」とか挨拶してくれるんだけど、もう、分かってる、分かってるよ、みんなニコニコ、私もニコニコ、

思いっきり作り笑いなんだけど、そうでもしなきゃ、怖いよ手術室。

でもニコニコしてるうちに「これ、酸素ねー吸って吸ってー」って口に酸素のマスク充てられて、

吸ってるうちに「じゃあちょっと変えるねー」って言われた瞬間、がって、おちたから、

今思えばがっつり酸素吸ってる途中に眠る麻酔にさらっと代わって、そのまま手術が終わったんだな、ってところ。

もちろん、鼻をもぎ取られたような形跡はないんだけれど、鼻の穴はかっぽじられたんだろうな、という感覚はあるし、その日一日は、なにか筒状のものを両穴に入れられてて、次の日またクリニックに取りに行く、という感じになった。一番しんどかったのはその日家に帰ってから次の日クリニックに行くまでの時間かな。でも痛み止めの薬は貰っていたので、痛い、ということはなく、両穴が使えない不快感、だけが気になる程度で、恐れていたほど怖い手術ではなかった。

実際いま、両穴が機能しているのを感じていて、まだ全快になるまではあと数日かかるのだろうけれど、やはり目から、というか鼻から鱗の感動を覚えている。

余談だけれど、迎えに来てくれたパートナーを見た看護師さんが、Is he your dad?って言ったのに

笑ってしまった。嬉しいやら悲しいやら。

カナダは医療費がかからないので、こういう手術も財布なし、お会計なしで、終了。

もう本当に感謝感謝です。

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